Xen > xlコマンド

更新日 2015-12-24
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バージョン4.2以降のXenはxmコマンドの代わりにxlコマンドを使います。 バージョン4.3やバージョン4.4であれば、xmコマンドも使えますが、新しい機能はxlコマンドでしか使えません。

xlコマンド

xlコマンドを実行すると、以下のエラーが出る場合があります。
$ sudo xl info
A different toolstack (xm) have been selected!
この場合 /etc/default/xenで、以下を追加します。
TOOLSTACK=xl
これでリブートすればxlコマンドを使えます。

基本情報

xl infoで、基本的な情報を見れます。
$ sudo xl info
   :
xen_version            : 4.4.0
   :
xen_scheduler          : credit

creditスケジューラの情報

creditスケジューラの情報を参照するには、以下のコマンドを実行します。
$ sudo xl sched-credit
Cpupool Pool-0: tslice=30ms ratelimit=1000us
Name                                ID Weight  Cap
Domain-0                             0    256    0
-dオプションでドメイン名を指定すれば、WeightパラメータとCapパラメータを確認できます。
$ sudo xl sched-credit -d vm-01
Name                                ID Weight  Cap
vm-01                                2    256    0
Cap = 0だと、vm-01は、無制限にCPUを使える状態です。 weightやCapの値を設定することもできます。 xmコマンドと一緒です。
$ sudo xl sched-credit -d vm-01 -w 512 # Weightの設定
$ sudo xl sched-credit -d vm-01 -c 200 # Capの設定
Xen 4.2からは、タイムスライスを変更することも可能です。
$ xl sched-credit -s -t 10

vCPU数の変更

vcpu-setで仮想CPUの数を変更できます。 ただし、仮想マシンに設定されている「最大vCPU数」を超えて設定することはできません。
$ sudo xl vcpu-set ドメインID vCPU数
ドメインIDや、現在のvCPU数は、以下のように確認できます。
$ sudo xl list
Name                  ID   Mem VCPUs StateTime(s)
Domain-0              0 11392     4     r-----  140000.8

ブートログ

Xenの起動時のログを見るには、xlコマンドを使います。
$ sudo xl dmesg
   :

普通のLinuxだと、dmesgコマンドでブート時のログを見れますが、Xenの起動時のログを見るには上記のようにする必要があります。 Dom0は、Xenというハイパーバイザの上で動く1つのVMなので、Dom0でdmesgを実行しても、VMの起動ログしか見れません。

ちなみに、CPUがIntel VTテクノロジに対応しているかどうかも、Xenの起動ログを見ればわかります。 以下のような表示があれば、対応しているということです。

(XEN) VMX: Supported advanced features:
(XEN) HVM: VMX enabled
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